
加齢臭って何歳くらいからなるんだろう…
それに、どんな匂いなんだろう…。
自分が加齢臭かどうかをチェックする方法が知りたい!
このような悩みにお答えします!
加齢臭と言うと、中年以降のいわゆるオジサンが放つ独特のニオイ・・というイメージがあると思います。
電車やバス、エレベーターなど狭い空間に大勢の人が集まる場所へ行くと、汗臭さや体臭とは違う独特のニオイがすることがありますが、このような場合、そこに中年の男性がいたらその人がニオイの発生源だと思うかも知れません。

しかし、実は、加齢臭は男性だけではなく女性にもあることをご存知でしょうか⁉
私は女性だから関係ない、もしくは「毎日お風呂に入って清潔にしているから、中年の男性だけど加齢臭はない」と思っている方は、加齢臭を間違って認識している可能性があります!
そこで今回は、加齢臭の原因や、対策法、予防法などを調べてみました!
加齢臭とは?

加齢臭とは、文字通り加齢(年を重ねること)に伴って発生する独特のニオイのことです。
一般的に中年と言われる40才以降に多くなると言われますが、
自分の加齢臭に気付いて電車やバスに乗ることを避ける人もいれば、
全くニオイに気付かずに周囲から煙たがられている方もいます。
なお、加齢臭という言葉自体は、昔から言われているわけではなく2000年に、
ある化粧品会社が名付けたとされています。
加齢臭が発生する原因は複数あるのですが、
皮脂腺から分泌されるパルミトオレイン酸が過酸化物質と結合することで、
「ノネナール」というニオイ成分が生成されて発生することがわかっています。
このノネナールは若い年代には殆ど生成されず、
年齢が上がるに伴い増えることから=加齢臭、と呼ばれるようになったのです。
加齢臭の特徴とは!?どんなニオイがするのか?

体から発せられるニオイと言えば、汗のニオイやワキガなどがありますが、
加齢臭はある一定の年齢に達するまで嗅ぐことがないためか、
形容しがたいニオイと言われます。
個人差はありますが、
「ろうそくのろうのニオイ」や「古い本のニオイ」と感じる方が多く、
その他にも「押し入れのニオイ」や「油臭いニオイ」など、
そのニオイ自体を明確に表現することはできないものの、
何となく不快に感じるニオイだということがわかります。
耳の後ろから加齢臭が発生するのは本当?

加齢臭は耳の裏から発生する、という話を聞いたことがないでしょうか。
そもそも、以前までは「加齢臭」そのものが都市伝説のような存在で、
「単に不潔なだけ」「ちゃんとお風呂に入っていないから」と、
ニオイの原因が本人にあると考える方も多かったのですが、

実は加齢臭は耳の裏から発生します!
正確に言うと、加齢臭の元となるノネナールは皮脂の多いところで作られやすいため、
頭、おでこ、鼻、胸、脇の下、背中など、
上半身の殆どは加齢臭の発生源となると言っても過言ではありません。
しかし、男性の場合、耳の後ろというのは女性から見てちょうど鼻の位置になるため、
そこのニオイを嗅ぎやすい状況にあります。
このようなことから、耳の後ろは加齢臭を感じやすいと言われています。
加齢臭とおじさん臭と体臭の違い

加齢臭は、ノネナールという物質によるニオイによって発生するもの、
ということがわかりましたが、
それでは世の中で言うところのおじさん臭や体臭とは一体何が違うのでしょうか。
まず、おじさん臭と言われるものですが、
これは一昔前まではポマードといった整髪料や、
タバコのニオイを指すものだったと言われています。
そのため、おじさん臭=不快なニオイ、というわけではなく、
中には「大人の男性」のニオイとして認識する女性も多かったとされています。
しかし今は、
先述した化粧品会社の研究により中高年には独特のニオイ(ノネナール)があることがわかってから、加齢臭=おじさん臭とひとくくりにされているフシがあります。
なお、体臭は汗腺から分泌された汗が、
皮膚に付着することで雑菌が繁殖して臭うものです。
汗腺には2種類あり、エクリン腺から分泌される汗はそれほど臭わないのですが、
アポクリン腺の汗はたんぱく質などを多く含むことから強いニオイを放ち、
これは俗にワキガと呼ばれるニオイとなります。
加齢臭かどうかの自己診断チェック!

加齢臭は、自分で気付く場合もありますが、
その多くが周囲からの指摘や冷たい目線によって初めて認識すると言われています。
そこでここでは「自分が臭っているかどうか、確認したい」という方のために、
加齢臭があるかセルフチェックしてみましょう。
2.お腹いっぱい食べるまで満足しない
3.お酒やタバコが止められない
4.夜更かしすることが多く、睡眠不足である
5.ストレスを感じることが多い
6.顔などが脂でテカテカしている(皮脂が多い)
7.運動不足である
8.体が疲れやすい、常にだるさを感じる
9.便秘気味である
10.エアコンが効いた部屋にいることが多く、あまり汗をかかない
4個以上当てはまる場合は、加齢臭の可能性があります。
また、お風呂に入る前に脱いだ服を入浴後に嗅いでみたり、
朝起きた時に枕のニオイを嗅いでみることでも、
自分が臭っているかどうかを客観的に知ることができます。
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加齢臭になる原因は?年齢も関係あるの?

加齢臭になる原因は、ノネナールという物質の発生によって起こります。
ノネナールは、
皮脂腺から分泌されるパルミトオレイン酸が過酸化物質と結合することで作られますが、
若い時には過酸化物質自体が少ないため、ノネナールが増えることがあまりありません。
そのため、加齢臭は年齢が関係しているニオイと言えます。
また、ノネナールは肌に強力にこびりつく性質があるため、
シャワーで軽く洗い流す程度では落ちないと言われています。
このようなことから、「毎日ちゃんとお風呂に入っているのに・・」
と加齢臭対策に悩む方も多いのですが、年齢による老化が原因であることを認識し、
それに合った対策を行うことが大切です。
女性でも加齢臭があるの?

加齢臭は、中年のおじさんのものだけではありません。
発生のメカニズムを考えると、
男性同様老化の始まる40代以降の女性にも加齢臭があると考えられますし、
実際に汗臭さとは違うニオイで悩んでいる女性の方も多いと言われています。
ただし、女性の場合はホルモンの分泌の関係で、
男性よりもニオイの度合いが小さい傾向があるようですが、汗をかきやすい胸の谷間など、
男性ではあまりニオイがしないところから加齢臭と思われるニオイがすることもあるようです。
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加齢臭の5つの対策


中年以降は、誰にでもその可能性がある加齢臭。
もしかしたら自分も加齢臭がしているのかも・・?と思ったら、
どのような対策をすればよいのでしょうか。
耳の裏やえり足、首の後ろ、肩、背中をしっかり洗う!
お風呂に入ったら、加齢臭の元となるノネナールが発生しやすい頭、耳の後ろ、首筋、襟足、肩、胸、背中などをしっかり洗うようにしましょう。
防臭、消臭シャツ
最近は、衣類に織り込まれた特殊な繊維で、ニオイの元を外に巻き散らない防臭、消臭シャツが多く販売されているので、それらを利用するのもよいでしょう。
洗濯
洗濯物の汚れがしっかりと落ちていないと、汗などが付着することでニオイが強くなることがあります。
加齢臭が気になる時は、その気になる部分をあらかじめ浸け置きしてから洗濯機で洗うなど、洗濯の仕方を工夫してみましょう。
サプリ
加齢臭を始めとした体臭を、体の中から断つサプリメントが最近注目されています。
メーカーなどによって効果が異なるため、自分に合うものを探してみましょう。
食生活や生活習慣の改善


野菜や玄米が中心だった昔の日本人は、
加齢臭などの体臭は殆どしなかったと言われています。
現代人がニオイに悩む大きな原因として、食の欧米化があります。
特に、強いニオイを発生させる肉や脂質の多い食事が多い人は、
野菜をたくさん食べるように食生活を改善しましょう。
また、アルコールやタバコも、
体内の過酸化物質を増やす原因となるため控えるようにしましょう。
加齢臭を抑えるのに効果的な石鹸は?


加齢臭を抑えるために、入浴時に体を丁寧に洗うことはとても大切ですが、
その際石油系のものや化学薬品が多く使われているものよりも、
無添加で自然由来のものの方が余計に皮脂を取らないためよいと言われています。
なお、加齢臭用石鹸として昔から代表的と言われているのが、
「柿渋エキス」が配合されたもの。
柿渋にはタンニンという成分が含まれており、
このタンニンにはノネナールの発生を抑える働きがあると言われています。
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ミョウバンが加齢臭に効果があるのは本当!?
ミョウバンとは、「無水硫酸カリウムアルミニウム」という天然の鉱物で、
食品添加物を始めとして、皮製品の加工や防臭・消臭商品に使用されているものです。
箱折に入ったウニを食べた時、薬品のような味や香りがしたことはないでしょうか。
あれはウニの形を保つためと保存料として使われているのですが、
ミョウバンはこの他にもワキガの治療として使われるほど
防臭作用に優れていると言われており、
ミョウバン入りの石鹸やデオドラント商品も数多く販売されています。
そこでここでは、
ミョウバンを使って自宅で簡単に作れるミョウバン水の作り方をご紹介します。
ミョウバン水の作り方と注意点
- 1.5ℓのペットボトルに、半分程度の水を入れ、その水を鍋に掛けて沸騰させます。
- お湯を沸かしている間に、50gの焼きミョウバン(市販されています)を用意し、ペットボトルに移しておきます。
- そこに沸騰したお湯を注ぎ、ミョウバンを溶かします。
- そこにペットボトル一杯になる程度の水を注ぎます。
- もう一度、よく振って完成です。
ミョウバン水を作る時は、ミネラルウォーターではなく必ず水道水で作りましょう。


ミネラルウォーターには水道水に含まれる塩素がないことから、腐敗を早める原因となります!
また、日の当たらない冷暗所にて保管をし、1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
日常的に加齢臭を予防するには?


加齢臭は、年齢を重ねるごとにどうしても避けることのできない、
老化が原因によって発生するニオイと言えます。
そのため、ある程度の年齢になれば誰でも起こりうることですので、
あまり過敏になりすぎてストレスを溜めるのはよくありません。
しかし、40代と言えば会社では働き盛りですし、女性も女盛りと言えるでしょう。
そんな時に自分の体から不快なニオイがしたら、やはりショックを受けてしまいますよね。
加齢臭を完全になくすことは難しいかも知れませんが、
毎日の暮らし方によって予防することは可能です。
では、加齢臭を予防するにはどのような方法があるのでしょうか。
有酸素運動を行う
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳など、
酸素を多く摂りこむ運動のことです。
中高年において日常的に運動を行っている人は、
そうではない人と比べて加齢臭が少ないと言われています。
また、適度に汗をかくことで体内の老廃物が排出され、新陳代謝が活発になり、
過酸化物質(活性酸素)を減らす効果もあると言われています。
食品添加物やタバコ、アルコールを摂らないようにする
これらは、体内の過酸化物質を増やし、老化を早めると言われています。
加齢臭の原因は、過酸化物質によるノネナールの生成と言われていることから、
できるだけ原因の元となるものを作らないようにすることが大切です。
また、野菜には多くのビタミンやミネラルが含まれており、
過酸化物質の発生を防ぐ働きがあることから、野菜を積極的に食べるようにしましょう。
加齢臭とは?どんな匂い? まとめ


加齢臭は男性だけではなく、中年であれば性差なく起こりうるものです。
よく「パパの枕がくさーい」といるフレーズをコマーシャルなどで見ますが、
女性であっても安心することはできません。
まずは枕や衣服などで自分のニオイを確認し、加齢臭がしている可能性が高まったら、
それを少しでも軽減するための対策や予防に取り組んでみましょう。
とは言え、あまり気にし過ぎてもいけません。
特に、加齢臭を隠すために香水を多めに振る方がいらっしゃいますが、
ニオイが混じって返って臭くなってしまうので、
ニオイをニオイで消すのは止めるようにしましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました!