夏の風物詩、花火大会。
でも、「どうして花火をやるの?」って子供から聞かれたらなんて答えますか?
私の場合は、うまく説明が出来ませんでした。。。
花火大会は、夏の風物詩と言われるように、おもに7月~8月に多く開催されていますが、最近では9月くらいでも行われている所もあるみたいですね。
でも、なぜ花火大会があるのでしょうか?
またなぜ夏の時期なのでしょうか?
というわけで今回は、花火大会の由来や歴史、子供への簡単な伝え方をまとめてみました!
花火大会の由来や歴史は?
花火大会の由来ですがまず、花火のルーツから説明していきたいと思います。

それを元にした狼煙(のろし)が作られたことが始まりだとされています。
のろしの通信手段として使用された火薬は、武器に使用され、花火の原型のひとつ、
爆竹に似たものが12世紀の半ばに作られました。
そして中国からヨーロッパに伝わり、戦いの道具の一つとして使われるようになりました。
現在のような見る花火が出来たのは、14世紀後半で、イタリアのフィレンツェでキリスト教の祝祭の時に使用されたのをきっかけに、ヨーロッパ各地で観覧用の花火が広まっていきました。
日本には、1543年にポルトガル人が種子島に鉄砲を伝え、
そこから火薬などが広まっていき、花火も広まっていきました。
日本で初めて花火を見たのは、伊達政宗、徳川家康の説があります。
家康が花火を見たのをきっかけに将軍家、諸大名の間で花火が流行になったとされています。
やがて花火を打ち上げる機会が増えたため、花火師というものが誕生するようになります。
一度は聞いたこともあるほど有名な鍵屋は花火師の名前です。

これは花火師の名前だったんですね!
「鍵屋」は江戸時代幕府御用達の花火屋として大きく成長し、
8代目清七が優秀な番頭だったため、のれん分けを許され「玉屋」になりました。
現在の隅田川花火大会の元となる両国の川開きでは、
鍵屋と玉屋の二つの競演が実現しました。
その後玉屋は、不慮の失火によりわずか30年という短さで廃業に追い込まれてしまいます。親玉の鍵屋は戦前まで続いたとされています。
花火は、先祖供養の意味やお祭りを盛り上げるために打ち上げられるようになり、
現在でもその風習は続けられています。
花火大会を夏にする意味や理由とは?
花火大会は主に夏に行われることが多いですが、なぜ夏に行われることが多いのでしょうか。
この理由としては、送り盆の時期に供養や、
あの世へ帰れるように空へ音で合図している為だといわれています。
13日から16日の四日間が一般的にお盆と呼ばれていますが、その中でも、
13日は先祖が家に帰ってくる迎え盆、
16日は先祖を送り出すための送り盆と呼ばれています。
送り盆は、送り火を焚くことで正しくあの世へ帰ることを導きますが、
花火も同様で、先祖様をお送りするためのものでしたが、
それがいつのまにかイベント化となり、
夏の風物詩へとなっていったとされています。

花火大会は300年ほど前から始まった伝統的なもので、
お盆と火は密接な関係であり、大文字や灯龍流しも送り盆の一つです。
日本の有名な花火大会は?
日本の有名三大花火大会をご紹介したいと思います。
新潟県長岡市「長岡まつり大花火大会」
戦後の復興を祝ったもので有名なのは川を渡るナイアガラ、百連発花火です。
スケールの大きさが普通の花火とは異なり迫力があります。長岡まつりは二日間にわたって開催されて100万人近い人が観覧します。
茨城県 土浦市「土浦全国花火競技大会」
この花火大会は普通の花火大会とは異なり、全国の花火師が集い技を競う大きな大会になっています。
その年の花火の流行が一番に見られることでも有名です。毎年70万人ほどの人が訪れ二万発の花火が打ち上げられます。
職人さん同士で競い合うので、いろんな花火を見ることが出来ます。
秋田県 大曲市「大曲全国花火競技大会」
テレビで大々的に報道される一番花火大会で有名といっても過言ではないのが、大曲の花火大会です。
明治43年からの長い歴史を誇り、花火の発祥地とも言われています。
花火の街と言われるほど街全体で花火大会を盛り上げています。こちらも全国の花火師が腕を競う場になっています。
内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、文化科学大臣賞、官公庁長賞など各賞があって花火師にとっては日本一を決める大会でもあります。
子供への簡単な説明は?
お子様に花火大会の意味を分かりやすく説明して家族一緒に花火を見てみましょう。
花火大会を見たことがないお子様には、まず花火大会がどういうものなのか伝えてあげましょう。

動画やパンフレットなどを見せて説明してあげると、イメージが沸きやすいでしょうね!
簡単に花火大会自体を説明してあげた後に、花火大会の中身を説明してあげてください。
例えばこんな感じはいかがでしょうか。

帰る前の日はおばあちゃん、おじいちゃんも含め家族みんなで花火を見て楽しもうね。
また来年も待ってるから、遠いお空から見守っててねって、願いを込めながら花火を見ると、ご先祖様達よろこんでくれるね。」
こんな感じで説明してあげましょう。
花火大会はお盆で帰ってくるご先祖様を祀るもの、
ちゃんとあの世へ帰れるように送り火の替わりのようなものだということを、
簡単に伝えてあげてくださいね。
花火大会の由来、意味とは?まとめ
いかがでしたでしょうか?

花火大会を見られる機会がある際は、見て楽しむのと同時に、
ご先祖様のお話なども一緒にすることで、子供たちも色々想いながら、
花火鑑賞を楽しめるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました!