外の空気が冷たくなり、乾燥してくると、大人も子供も体調を崩しがちですよね。
まして12月~3月はインフルエンザが大流行する季節! 症状が重たい風邪だったり、軽いインフルエンザだったりすると、どっちがどっちなのか?見分けがつきづらい!!
自宅で安静にしていて大丈夫なのか、そく病院に行かないといけないのか、
悩みどころですよね。
地域によっては小学生まで・中学生まで医療費無料!の子供と違って、大人は馬鹿にならない医療費がかかるので、自宅で安静にしていて治るタダの風邪なら、なるべく病院は行きたくないものです(笑)
というわけで今回は、インフルエンザと風邪の症状の違いと見分け方 について、調べてみました!
インフルエンザと風邪の見分け方!
まずはインフルエンザの症状と風邪の症状を、それぞれ見ていきますね!
インフルエンザの症状
・季節性で12月~3月に多い
・潜伏期間が1~3日
・急に38度以上の高熱が出る
・関節痛や筋肉痛、倦怠感や食欲不振など症状が全身に出る
・合併症を起こすことがある
・咳、喉の痛み、鼻水などは二次的症状
・完治するのに10日前後かかる
季節性で12月~3月に多い
インフルエンザの原因になるインフルエンザウイルスが活動しやすい環境が、気温が20度前後、湿度が20%以下という、ちょうど寒い時期の気候のため、12月~3月に流行しやすいです。
潜伏期間が1~3日
インフルエンザウイルスは潜伏期間が1日から長くても3日と、比較的短い期間で発症することが多いです。
インフルエンザウイルスはとても感染力が高いウイルス。体内に1個侵入すれば、24時間後には約100万個に増えるなど、爆発的に増殖します。3日かからないくらいで体内にウイルスが広がってしまうんです。
急に38度以上の高熱が出る
鼻水やくしゃみなどの症状がなく、突然38度以上の高熱(40度近くなることも!)が出たら要注意。
インフルエンザウイルスを撃退するために、体が防衛機能として高熱を出している可能性が大です。
全身症状が出る
全身の倦怠感、食欲不振、頭痛、関節痛、筋肉痛、腰痛、強い悪寒や下痢など、インフルエンザでは全身に症状が出ます。発症してから大体1~3日の症状です。
合併症を起こすことがある
肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、脳症・脳炎など、インフルエンザで起こる合併症はいくつもありますが、特に危険なのは肺炎と脳症・脳炎でしょうか。
肺炎はインフルエンザの症状が治まってから3日後以降に発症することが多く、65歳以上の高齢者がインフルエンザで死亡する原因は、ほとんどが合併症の肺炎だと言われています。
また、インフルエンザ脳炎・脳症は特に乳幼児に多いと言われていて、死亡または後遺症が残ることがある重篤な症状です。
原因や、なぜ乳幼児に多いのかははっきりと特定されていないようですが、小さなお子さんがインフルエンザにかかったら、治癒した後もしばらくは様子を見て、何かおかしいと思ったらすぐに病院にかかって下さい。肺炎、インフルエンザ脳症・脳炎は早期発見が大事と言われています。
喉の痛み、鼻水などは二次的症状
くしゃみや鼻水、鼻づまり、喉の痛みなどは、インフルエンザの症状(高熱など)が治まったあとに出てきます。
完治するのに10日前後かかる
インフルエンザは感染後1~3日で発症、3日程高熱が出て快方に向かうのが一般的ですが、熱が下がった後もウイルスは残っているので、外出などは控えて下さい。
学校や職場などでも、インフルエンザにかかったら●●日間は登校・出勤してきてはいけない、などの規則があると思います。
インフルエンザウイルスは大変に感染力が強いウイルスですから、解熱後も感染の心配がなくなるまでは自宅療養をされて下さいね。
思ったよりたくさんありましたね!
続いては風邪の症状です!
風邪の症状
・風邪の原因となるウイルスがたくさんいる
・くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出る
・熱はないか、37~38度前後
・軽くて3日~1週間程で治る
風邪の原因となるウイルスがたくさんいる
風邪の原因となるウイルスが多岐に渡り、約200種類以上もあると言われています。
その中でもアデノウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルスなどが有名。全部違うウイルスなので、発症する季節や症状が出る部位なども違います。
アデノウイルスはプール熱などの原因になり、RSウイルスは乳幼児が感染すると肺炎を起こすことがあります。
また、同じウイルスだと思ってもいくつもの型があるので、一度免疫が出来ても、それとは違う型のウイルスに感染し、風邪を繰り返します。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出る
風邪の症状では、真っ先にくしゃみや鼻水、鼻づまり、咳や痰など、呼吸器に関係する症状が出ます。
これは体の防衛反応で、体内に侵入したウイルスを体外に出そうとしているものです。
熱はないか、37~38度前後
風邪の場合、熱は出ないか、37度前後の微熱~38度くらいで治まることが多いです。これも体の防衛反応なので、ぐったりしていて食欲もないなどの状態でない限り、解熱剤は使わず自然に任せていた方が回復が早いとも言われています。
軽くて3日~1週間程で治る
風邪が治る期間は人それぞれです(こう言ってしまうと身も蓋もありませんが。
薬などで症状を抑えて健康な時と同じ生活を送ると、知らず知らずのうちに疲れて免疫が落ち、風邪をぶり返してしまったりということもあります。
風邪が完治するまでの期間を短くするために必要なのは、充分な休養と免疫力、水分補給・栄養補給。風邪だ!と思ったら無理せず体を休めておくと、風邪が軽く済むと言われています。
ここで、二つの症状の違いを表にしてみます。
インフルエンザ・風邪の症状の違い | ||
インフルエンザ | 風邪 | |
インフルエンザウイルス | 原因のウイルス | 200種類以上のさまざまなウイルス |
季節性(12月~3月) | 季節 | 年中(ウイルスの型により) |
1~3日 | 潜伏期間 | 5~6日 |
急激 | 緩やか | |
高熱(38度以上) | 熱 | なし、あるいは37~38度 |
頭痛、悪寒、倦怠感、関節痛、筋肉痛、下痢、食欲不振など全身症状 | 病気 | くしゃみ、鼻水、喉の痛みなど呼吸器が中心の局部症状 |
肺炎や脳症など | 合併症 | 余りない |
約10日 | 完治まで | 3~7日 |
こうして表にして比べてみると、かなり違いがありますね。
この表を参考に、次はインフルエンザと風邪の見分け方をご紹介します!
インフルエンザと風邪の見分け方は!?
ポイントとなるのは、インフルエンザ・風邪それぞれの 初期症状の違い です。
インフルエンザの初期症状 急な発熱(38度以上の高熱)、悪寒、関節痛や筋肉痛など全身症状が一気にくる
風邪の初期症状 くしゃみ、鼻水、喉の痛みなど、局部的な症状が緩やかに進行 |
このように、インフルエンザと風邪では初期症状が全く違います。
くしゃみ、鼻水など風邪のような症状がなく、冬、急に強い悪寒や関節痛がきて高熱が出た・・・という症状が出た場合はインフルエンザを疑い、マスクなどを着用の上(インフルエンザは飛沫感染するので)、病院で速やかに検査&治療を受けて下さい。
インフルエンザは潜伏期間中も周囲に感染しますが、一番感染力が強いのは、発症(高熱が出て)~3日くらいと言われています。信頼のおける病院で適切な処置を受けることで周囲への感染も防げますし、ご自身、あるいは家族も症状が和らぎます。
特に小さなお子さんや年配の方は合併症の心配もありますから、症状が出たらすぐに受診を。潜伏期間中は検査をしてもインフルエンザウイルスは出てこないことが多いようですので、体は辛いでしょうが発症してからの受診をオススメします。
インフルエンザと風邪の見分け方! まとめ
毎年「インフルエンザ怖いなー」なんて思って対策はしていたのですが、肝心の症状を余り知らなかったことに愕然としました・・・。
特に初期症状!普通の風邪みたく、インフルもまずくしゃみや鼻水から始まると思っていましたから・・・。
また、インフルエンザは潜伏期間中でも周囲に感染するんですね(>_<)
感染するだけで発症しない自覚症状のない人もたくさんいるようですので、冬場、人ごみに行く時はマスク着用など、自己防衛が大事になってくるんだなと、改めて思いました!
最後まで読んで頂きありがとうございました!