重陽の節句は何をする日?気になる意味や由来を調べました! | Takegolog:たけごろぐ

重陽の節句は何をする日?気になる意味や由来を調べました!

菊イメージ季節の行事

貴方は「 重陽の節句 」って聞いたことありますか?

 

日本には、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)などは貴方も良く知っているかと思います。その節句のなかの一つです。

 

別名『菊の節句』とも呼ばれていますが、桃の節句(ひな祭り)や菖蒲の節句(こどもの日)に比べて、ちょっと存在感が薄いですよね。

 

ですがかつては、五節句の中でも一番大きな行事だったと言われているんです。

 

そこで今回は、

  • 重陽の節句って何をする日なの
  • 重陽の節句の意味や由来

 

 

について調べてみました!

 

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重陽の節句は何をする日?

 

菊イメージ

 

五節句の中で一番大きな行事だったと言われても、ピンとこないですよね。

なので重陽の節句は何をする日なのか、簡単に挙げさせてもらいますと…

 

・ 邪気を祓う

・不老長寿を願う

 

昔は、こうした季節の境目には邪気が流れ込むとされ、邪気祓いの行事が行われてきました。

 

具体的には、

  • 菊の花を飾る
  • 菊の花を浮かべた菊酒を飲む
  • 菊の露を沁み込ませた綿で身体を拭き清める

 

など、菊を用いて邪気を祓い、不老長寿を願っていたと言われています。

 

菊には古来より、邪気を祓い不老長寿をもたらす(寿命を延ばす)力があると信じられていたのだそう。(菊の花は中国より平安時代頃に伝わってきたとされています)

 

9月9日が重陽の節句として定められたのは、江戸時代の頃。江戸時代の暦は旧暦です。

 

現在使われている太陽暦の9月9日とは少しずれていて、10月中旬~下旬にあたる頃になります。

菊が見事に咲く時期ですね。

 

今でも多くの菊の花が用いられ、重陽の節句には欠かせない大切な花となっていますね。

重陽の節句が別名『菊の節句』とも呼ばれる所以です!

 

 

重陽の節句に『大人のひな祭り』

 

お雛様イメージ

 

江戸時代頃の風習で『後(のち)の雛』と呼ばれるものがあるのをご存知でしょうか?

当時、とても貴重なものだった雛人形を、虫干しも兼ねてこの時期に飾るというものです。

 

幸せの象徴である雛人形をきちんとメンテナンスして長持ちさせることが、

重陽の節句の主旨でもある長生きにも繋がると考えられていたのですね。

 

また、重陽の節句で飾られる菊の花は、上品で落ち着いた趣があり、

大人のひな祭りとも呼ばれているんです。

 

ここで疑問に残るのが、『重陽』という言葉ですね。

というわけで次は、重陽の意味をご紹介しますね!

 

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重陽の節句の意味

 

まず重陽は、「ちょうよう」と読みます。9月9日になります。

 

『重陽』とは、古代中国の陰陽思想から来ているらしいのです。

 

古代中国の陰陽思想

宇宙のありとあらゆるものは『陰』と『陽』の二つ分けられるという思想。

万物の生成や消滅などの変化は、すべてこの二つの気によって起こるものだと考えられていた。

 

 

この陰陽思想によると、奇数は陽の気に属するのだそう。

(奇数は足す・引く・掛ける・割るなどで、奇数にも偶数にもなる『変化』の性質がある数字だから、という説があります)

 

陽の気なんて、むしろ縁起がいいんじゃない?

と思ったのですが、陽の気が重なるのは、気が強くなりすぎるため不吉だとされていたそうです。

 

これは他の節句(季節の節目に邪気を祓う日)の日付を見てもらえればおわかりかと思います。

 

日本の五節句

  • 1月7日(人日の節句)
  • 3月3日(上巳の節句)
  • 5月5日(端午の節句)
  • 7月7日(七夕の節句)
  • 9月9日(重陽の節句)

 

五節句のうち、実に四つが奇数が重なる日に定められているんです。

(七草がゆを食べる1月7日・人日の節句は、人を大切にする日という意味だそうです)

 

でもこのままでは、3月3日~9月9日までの4つの節句は、全部が重陽の節句ということになってしまいますよね?

 

ですが9月9日だけが重陽の節句とされているのにはちゃんと意味があるんです。

 

それは9という数字が1桁のうちで一番大きな数であること。

9月9日は一番大きな数字が重なる『陽の気』の負担がとても大きい日だとされていたんです。

 

また、一年の締めくくりとしても大切な時期ですから、9月9日が重陽の節句と定められました。

 

後に、陽の重なりは吉祥だという考えに変わり、お祝い事に転じたと言われています。

 

重陽の節句の行事は何があるの?

 

菊イメージ

 

重陽の節句の行事では、菊にちなんだ行事が行われることが多いようです。

 

菊の被せ綿(きせわた)

重陽の節句の前日に、菊に綿をかぶせ、翌朝、菊の露、香りが移った綿で体を清めることで、

より長生きすることが出来ると言われています。

 

菊湯

その名の通り、お風呂の中に菊を浮かべて入浴することです。

疲労回復効果があり、夏バテ予防をしてくれます。

菊に含まれるカフェインなどの成分が、

血行を促進し保湿性を高める効果があります。

 

菊枕

菊をつめた枕で寝ると、邪気払いになると言われています。

枕全体に菊を詰めるのは、大変なことですので、

数本の菊の花びらを天日干しして、

布袋に入れて枕の上に乗せて寝るといいと思います。

 

菊合わせ

菊をも持ち寄って優劣を競うものです。

菊のコンクールと言えばわかりやすいかと思います。

菊祭りや菊人形展などが全国で行われます。

 

茱萸嚢(しゅゆのう)

呉茱萸(ごしゅゆ)の実を琲色の袋に収めたものです。

身に着けたり飾ったりして厄除けをします。

 

 

菊は、黄色や白色の他にも、現在は様々な色の菊があるので鑑賞用として、

重陽の節句に菊の花をお部屋に飾るのもいいでしょう。

 

食用菊もあるので、お味噌汁や和え物にして、家族みんなで楽しむのもありですね。

 

どうしても仏壇に飾る花のイメージが強いので、菊の花を飾ったりするのは抵抗があるという方は、菊の柄が描かれたお皿やお菓子を用意してみるだけでも、重陽の節句の気分になりますよ。

 

 

重陽の節句は何をする日? まとめ

 

夏祭り帰りの女の子

 

重陽の節句とは

  • 邪気を祓い不老長寿をお祝いする大切な行事
  • 季節の花の菊を用いる
  • 一番強い陽の数字である『9』が2つ重なる節句だから、重陽の節句と呼ばれている

 

重陽の節句は、菊を鑑賞して菊酒などを楽しみながら無病息災、長寿を願うものであり、

他の節句に比べて少し地味な感じはしますよね。

 

他の節句は知っていても、重陽の節句だけ知らないという方もいると思います。

 

しかし、菊花は天皇家の家紋でもありますし、日本の国花とも言えます。

五節句の中で一番重要な節句なのではないかと思っています。

 

昔からの伝統文化を、これからの未来にもつないでいくためにも、

お子様にわかりやすく説明してあげて、

重陽の節句を家族みんなで楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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